インフルエンザ
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスが上気道に感染して引き起こされる病気です。
インフルエンザ予防接種
インフルエンザワクチンを予防接種することにより、感染率や重症化率を下げることができます。
新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されており、厚生労働省より接種が推奨されております。
原因
インフルエンザウイルスが、気道の粘膜に感染することによって起こります。
すでに発症している人の、くしゃみや咳によって飛沫感染することがおもな原因です。その他にも口元や鼻にさわってからドアノブや手すり等にさわることで、他の人の手にウイルスが移り、その後に口元に触れることが原因になるなど環境を介して感染することもあります。
※感染している可能性がある場合には、来院の際にマスクの着用をお願いします。
感染者数と致死率
毎年、日本国内での感染者数は1千万人ほど、インフルエンザがきっかけで1万人ほど(超過死亡含む)が亡くなり、致死率は0.1%未満と推計されています。
症状
高熱、関節痛、のどの痛み、頭痛、倦怠感などの症状があります。風邪と比べると症状が重く出ることが多いのですが、発熱に関しては37度台前半など高熱が出ないケースもあります。熱が低くても他の症状などから総合的に判断してインフルエンザが疑われる場合には、念のため検査をおすすめすることもあります。
検査
「インフルエンザ迅速検査」をおこなっています。綿棒で鼻の奥の粘膜を擦って、ウイルス感染をしているかチェックします。10分ほどで、検査結果がA型陽性、B型陽性、陰性(マイナス)に分かれて判定します。 自己負担3割の保険適応であれば、1000円前後の費用負担になります。
インフルエンザ検査と新型コロナPCR検査を同時におこなうこともあります。
診断
検査によって、診断します。問診や視診では診断できません。感染したばかりでウイルスが増殖しきっていない場合には、検査をしても陰性になることがあるため、再度の検査が必要になります。
平均的には、感染してから12〜24時間が経過しないと、陰性の結果が出てしまいやすいです。
治療法
抗インフルエンザウイルス薬の飲み薬もしくは吸い薬で治療します。
発熱、関節痛、のどの痛み、頭痛などがひどい場合は、解熱鎮痛剤の飲み薬を使用します。それ以外にも咳がひどいときは咳止め、痰が多く出るときは痰切りの飲み薬を使用することもあります。
予防
日常生活において、うがい、手洗い、マスクの着用などが予防になります。
注意点
薬は、ウイルスの増殖を抑える効果があるため、発症してから増殖が終了するまでの48時間以内に使用することで効果を発揮します。
学校保健安全法では、「解熱後2日を経過(幼稚園児は解熱後3日)」かつ「発症後5日を経過」しているのであれば、登校が許可されています。
学校ではなく、職場では法律に基づく規定はありませんが、会社ごとに規定を設けている場合もあります。学校保健安全法に準じている会社が多いです。
当院内科の診療内容
新宿駅前クリニックの内科では、「インフルエンザ予防接種(予約不要)」「インフルエンザ」の迅速検査(10分ほどで結果判定)、診断、症状に合わせて解熱剤や抗ウイルス薬などによる治療をおこなっております。