新型コロナPCR検査とは?方法・時間・費用など
新型コロナPCR検査とは?
PCR検査とは、正式名称を「ポリメラーゼ連鎖反応」といい、英語ではPolymerase Chain Reactionと表記されます。ちなみに、PCRはピーシーアールと読みます。
ウイルスなどの遺伝子(DNA:デオキシリボ核酸)を増幅させて検出する技術てす。
新型コロナPCR検査では新型コロナウイルスに特徴的な遺伝子の配列を検出して、陽性(+)、もしくは陰性(-)で判定します。
PCR検査が陰性(-)であったとしても、感染していないとはいいきれません。精度(正確性)はデータにより異なりますが、感度(感染者がPCR検査で陽性になる割合)は70~90%前後ともいわれています。
PCR検査を受けるには
「新型コロナに感染したかもしれない?」と不安でPCR検査を受けたい場合には、どこで受ければいいのでしょうか?
PCR検査を受けるには、クリニックや病院などの医療機関やPCR検査センターで検査を受ける、自宅で採取して検査キットを郵送するなどの方法があります。
・クリニックや病院などの医療機関
PCR検査をおこなっているクリニックや病院などの医療機関で、保険診療(保険適応)や自由診療(保険適応外)で受けることができます。予約なしで当日検査を受けることができるクリニックと、予約が必要なクリニックがあります。
・検査キット
ドラッグストアや薬局で市販されています。自宅で唾液を採取して、検査キットを検査会社に郵送します。
方法
検査の方法には、唾液、鼻腔、鼻咽頭の3種類があります。唾液や粘膜などの検体を採取する場所がそれぞれ異なり、受け方にも違いがあります。
検査の流れ
口の中に唾液をためて、ある程度たまったら唾液を容器に吐き出します。
同じことを繰り返し、2mlほど唾液をためます。
必要量がたまったら、ふたを閉めます。
唾液を採取する前の1時間は飲食、歯磨き、うがいはおこなわないでください。
鼻腔検査のやり方
鼻の穴の入り口から2~3cmほど綿棒を入れて粘膜を擦り採取します。鼻腔ぬぐい液での検査ともいいます。
鼻咽頭検査のやり方
インフルエンザ検査のときのように、鼻の奥まで綿棒を入れて粘膜を擦り採取します。鼻咽頭ぬぐい液での検査ともいいます。
唾液検査や鼻腔検査よりも精度が若干高いと考えられています。デメリットとしては、採取する際に痛みを感じることです。
結果が出るまでの時間
クリニックにより異なりますが、一般的には採取した日の翌日か翌々日までには検査結果がわかります。
検体を採取するクリニックと、判定をおこなう検査会社が異なるため、採取した検体をクリニックから検査会社へ移動させる必要があります。
PCR検査の装置により差がありますが、最短30分ほどで結果が判明する装置もあります。装置メーカーも、判定時間ができるだけ短くなるように日々研究しています。
抗原検査と抗体検査との違い
新型コロナの検査には、PCR検査、抗原検査、抗体検査の3種類があります。
現在、感染しているかどうかを調べるには、PCR検査、抗原検査をおこないます。
抗原検査はウイルス特有のタンパク質を検出します。
PCR検査と違い特殊な設備を必要とせず、鼻腔や鼻咽頭を綿棒で擦り、15~30分前後の短時間で検査結果が出ます。
PCR検査よりも簡易な検査となり、精度が若干落ちると考えられています。
新型コロナ抗体検査は、過去に感染したことがあるかどうか検査します。血液検査をおこない、数日以内で検査結果が出ます。
費用
医療機関で検査を受ける場合には、保険適応と保険適応外により費用が異なります。
風邪症状があるなど新型コロナ感染が疑われる場合には、保険適用で自己負担3割なら診察料や処方せん料などで3600円ほどの支払いになります。
保険診療を受ける場合には、健康保険証が必要です。
保険適応外(自費)
保険適応外であれば、保険診療ではなく、自費になります。自由診療のため医療機関ごとに料金を自由に設定することができます。
おかかりになる前に、ホームページで確認することをおすすめします。
当院の診療内容
新宿駅前クリニック内科では、風邪の症状がある方に、新型コロナPCR検査を予約不要でおこなっています。保険適用で3600円ほどになります。
当クリニックでの検査方法は、鼻腔検査(鼻の入り口から2~3cmを擦る)になります。