陰部のできもの
陰部とは、亀頭、陰茎、陰嚢などの男性器、大陰唇、小陰唇、膣などの女性器を指します。
原因
できもの、ぶつぶつ、しこりなどができる病気には様々な種類があります。できものやしこりも、痛くない、痛痒い、全く痛みを感じないものまであります。
・尖圭コンジローマ
男性の陰茎、亀頭、包皮、女性の大陰唇、小陰唇、膣前庭、膣などに乳頭腫状のできものができる性感染症の一種です。かゆみを感じることはあまりありません。
フォアダイス、真珠腫様小丘疹、包皮腺などの病気ではない生理的変化と間違われることもあります。
・フォアダイス
陰茎、小陰唇、口唇などにもみられ、皮膚表面に小さな白いブツブツができます。皮脂腺が増えて目立ってしまっている状態です。
・真珠腫様小丘疹
亀頭環状部(外側)に1㎜ほどの細かい粒状のブツブツが1列か2列になって真珠のように並んでいます。
・包皮腺
タイソン腺とも呼ばれ、陰茎小帯(裏すじ)の両側にできる白いブツブツのことです。
・バルトリン腺嚢胞
膣の粘膜を潤すために分泌物を出す腺が細菌感染を起こし、膣の入り口の横が腫れてしこりになります。
・梅毒
びらんや潰瘍ができます。
・性器ヘルペス
水ぶくれや痛みを伴うできものができます。
・毛包炎(毛嚢炎)
毛穴の奥の毛根を包んでいる毛包に、ブドウ球菌などが細菌感染して引き起こされます。膿を伴うこともあります。
・軟性線維腫
アクロコロドン、スキンタッグとも呼ばれており、首や脇にできるイボと同じものが陰部にできます。
ポリープのような茎を持った形にまで大きくなることもあります。
・皮下腫瘤
元々小さなしこりがあったものの気づかず、細菌感染により大きくなり、しこりが触れるようになることもあります。
・その他
上記以外にも、ボーエン様小丘疹、傍外尿道口嚢胞(ぼうがいにょうどうこうのうほう)、陰茎縫線嚢胞(いんけいほうせんのうほう)、脂肪腫、ホクロ、粉瘤などがあります。
診断
問診、視診、触診などで診断します。
治療法
病気により治療法は異なります。
当院泌尿器科の診療内容
新宿駅前クリニック泌尿器科では、男性の陰部のできもの、ぶつぶつ、しこりの診断、治療を保険診療でおこなっています。
切除などの外科的処置やレーザー治療はおこなっておりません。形成外科におかかりください。
女性の陰部やデリケートゾーンのトラブル、女性の尖圭コンジローマ、トリコモナス、性器ヘルペスの診療はおこなっておりません。産婦人科、婦人科におかかりください。